中央アジア向け海陸一貫輸送サービス
中央アジア向けの輸送需要と現在
当社は中央アジアからの輸出入の双方に対応しております。中央アジア向け貨物は以前までシベリア鉄道輸送を利用した輸送を行っておりましたが、制裁管理の観点からシベリア鉄道利用輸送が厳しくなった昨今、中国鉄道を利用した輸出入の需要が急激に伸びてきております。その為、鉄道に接続しきれずに中国港湾で貨物が滞留してしまい、トランジットタイムが増加するという問題点を抱えていました。また、中国とカザフスタン国境では線路のレール幅が異なる為、国境で貨物の積み替えが行われます。コロナ禍の非常事態下では、この積み替えにも時間を要していました。2024年現在では、混雑は解消し、ご利用のお客様にトランジットタイムの面でもメリットのあるご提案が出来るようになっております。
中国鉄道の複雑なレギュレーションをクリア
当社ではリースコンテナ込みの国際複合一貫輸送のサービス提供、日本国内での完成車コンテナバンニングの手配が可能です。中国鉄道を利用したコンテナ輸送を行う場合、バランスのよい積み付けや、積み付け時に指定した積み付け写真を撮影の上、提出する事が求められます。当社がバンニング手配をする場合は勿論、お客様がバンニング手配する場合でも、積み付け時の注意点をまとめたマニュアルにてフォローさせて頂いております。通常時であれば日本から中央アジアまでのトランジットタイムは30~40日前後となりますが、中国港湾到着から国境通過時などタイムリーなカーゴトラッキングを行い、貨物の到着からコンテナ返却まできめ細かくサポートさせて頂きます。
完成車輸送にも対応
中央アジア向けの完成車輸送につきましては、従来、自動車専用船を利用して中国港湾まで運び、中国港湾からカーキャリアで迅速に内陸輸送を行うスキームにて輸送しておりましたが、中国側規制の影響で、新たに越境時に貨物を覆う必要が出て参りました。その為、日本港湾または中国港湾保税地域にてSOCコンテナ(Shipper’s Own Container)と呼ばれる荷主所有コンテナに完成車をバンニングする、またはJSQと呼ばれる完成車専用の鉄道ワゴンを利用するスキームを新たに構築しております。