倉庫作業進捗の可視化
見えることで倉庫の働き方が変わる
少子高齢化により労働人口の減少が進む日本において、物流業界の人材不足が深刻化しています。
特に、倉庫内業務において大量の人手を必要するピッキング作業を始めとした、出荷作業全般に関わる人材の不足は、倉庫を運営する事業者にとって喫緊の課題とされています。
それに対し、当社では物流ロボットの導入やピッキング用カートの開発を始めとしたIT活用によるピッキング作業の効率化を進めるだけでなく、働く場所に倉庫を選んでもらえるような取り組みに力を入れてきました。
その一つが、ピッキング作業進捗の可視化です。
利用する設備はシンプルで、倉庫内の各所に設置されたプロジェクターや大型モニターに、Webデザイン会社と共同開発した進捗可視化システムの画面を投影するだけです。
倉庫内で働くスタッフは投影された画面を見ることにより、PCやスマートフォンを持たずともリアルタイム※に進捗を確認することができます。
※進捗データは、数分置きにWMS(倉庫管理システム)から連携される仕組み。
進捗データは単純に数字を表示するだけではありません。反復作業が多いが故に、働くスタッフが飽きずに作業ができるよう様々な工夫をしています。
- 作業進捗に応じてイラストが変わることにより、作業にゲーム性を持たせ、スタッフのモチベーションを向上
- チーム制の倉庫作業では、他チームの進捗をリアルタイムで確認出来る為、チーム間での競争意識が自然発生的に生まれる
- 温かみや親しみを感じるWebデザインを採用。従来の倉庫の暗いイメージを払拭し、明るい雰囲気を醸成
- 昨今のグローバル化の流れを意識し、日本語が分からないスタッフでも視覚的に進捗の把握が可能
一方で倉庫管理者としては、次のようなメリットがあります。
- 事務所から倉庫現場への進捗状況の伝達が不要
- 作業が進んでいるエリアから遅れているエリアにスタッフを移動させるなどの人員コントロールが可能
- 本システムを導入している他倉庫の進捗を横串しで確認することができ、倉庫単位での特色・傾向を掴むことが可能(=分析が可能)
このように、当社では物流知見とデジタル技術を組み合わせて、更なる倉庫業務の効率化と、倉庫での新しい働き方の探求を続けていきます。
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