プロジェクト紹介 インドネシア拠点設立プロジェクト

プロジェクト紹介 インドネシア拠点設立プロジェクト

プロジェクト紹介インタビュー
インドネシア拠点設立プロジェクト

大海 正徳 自動車ソリューションカンパニー所属
伊藤 真  自動車ソリューションカンパニー所属

 










プロジェクトの概要について教えてください

大海:インドネシアのジャカルタにあるモータープールでの大規模完成車管理から、同国全土のディーラーへ向けた配送までを行う機能を備えた、事業拠点の設立を行うプロジェクトです。モータープールとは、完成した自動車の受取から販売まで、一時預かりを行う大きな駐車場のことです。事業の構築では、工場からの車両受取から、ディーラーの手元に届くまでの輸送全体に責任を持ち、スピード感と高いクオリティを守った物流設計が必要でした。現在は、完成車のみならずアフターパーツの輸送やコンサルティングといった支援も展開しています。











どのようにしてプロジェクトは始まったのですか?

大海:現地拠点の立ち上げは2016年からですが、実際にはもっと前からプロジェクトが始まっていました。お客様であるインドネシアの自動車販売会社に駐在員を派遣して、現地での物流課題を発見し、現地と日本、時には第三国とも連携してこの課題解決に向けたソリューションの構築を行いました。最終的には新型モデルの販売開始、新工場設立をきっかけとして、現地法人及び配送・モータープール事業の立ち上げが決まりました。配送・モータープールともに、垂直立ち上げと言われる半年で月数千台の急速な生産/販売台数伸びに対応した機動的なオペレーション運営が必要でした。

伊藤:インドネシアでの車両配送のスキームは、従来ディーラーが工場に車を取りに来る引取り型物流でした。しかし引取り型物流では、積載車を使うディーラーもいれば自走で輸送するところもあるなど、販売までの車両品質に差ができてしまう課題がありました。またそれぞれでの物流手配のため、物流コストもバラバラでした。そこで、ディーラーまで販売会社責任で車両を配送する持ち込み型物流に切り替えを行いました。広範な輸送網を管理できる物流ノウハウが必要になる持ち込み型物流ですが、販売会社にとっては販売価格や販売在庫の管理、車両の輸送品質の管理ができる大きなメリットがあります。











プロジェクトを振り返って思い出深いことがあれば教えてください

伊藤:やはり、何もないところからスタートして、一気に月1万台以上を管理する物流拠点を作り上げたことは思い出深いです。拠点設立後、私はモータープールの管理運営責任者をしていましたが、モータープールで扱った新車種が現地で圧倒的な人気を誇ったため、みるみるうちに扱い数量が増え、普段の生活の身の回りでも該当の車種が増えていったのは印象的でした。物流改善について目に見える形にできたことも良い思い出です。急激な台数増により出荷作業が追い付かなくなったところ、現地スタッフ・作業員とともに作業工程を大きく見直し、一部設備変更等を行い、数週間のうちに出荷能力を数倍以上にすることが出来ました。現地現物を触り、自らの手で作り上げていく楽しさを実感していました。

大海:MCLOGIがこれまで積み上げた実績とノウハウが生きていると感じました。MCLOGIはインドネシア拠点設立までにタイやインドなどで自動車物流の実績を積んでおり、競争力の高い高品質な物流を提供できる自信がありました。実際の拠点立ち上げにあたっても、タイ拠点のメンバーが支援に来てくれ、チーム一丸となってプロジェクトを押し進めました。物流面だけでなくシステム部門のメンバーと協力して車両管理システムを一から構築したのも思い出深いですね。全社で横断的な取り組みとしてプロジェクトを達成できたことはとても喜ばしいです。

 

今後、自動車物流の中でチャレンジしたいことについて教えてください

伊藤:現在、自動車業界ではCASE(Connected(インターネットと接続された自動車のデータ活用), Autonomous(自動運転技術), Shared & Services(シェアリング/サービス), Electric(電気自動車の普及))に代表されるような様々な変革があり、サプライチェーン・バリューチェーンの著しい変化が起きています。こうした中、自動車カンパニーではバッテリー・EVで生じている物流課題に対しトータルソリューションを提供すべく、新たな取り組みを推進しております。この取り組みを通じ、自動車業界の物流課題を解決していくだけではなく、当社としてより一層主体的に事業・サービスを確立していければと思います。

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